佐藤勇志さん

佐藤勇志

佐藤勇志さん

学生の頃からいつか起業したいとは思ってました。アディダスにいたときもずっとモヤモヤしていました。お客さんの顔が見えないことに憤りを感じていて、現場に行きたいけれども、一方で来る仕事のオファーがユニークで面白そうだから、僕も結局そっちを取ってしまうという感じだったんです。

戦略的なことをやり続けながらも実際にフィジカルなものをつくりだせないことがもどかしくて、ある日プログラミングの勉強をしようと思いました。1ヶ月の休暇をばーんと取って、それを勉強の時間にあてました。寝る時間以外はずっとプログラミングをしてました。  まだアディダスを辞めるとは決めていなかった頃です。でも、プログラミングをやっているうちに、PinterestやTwitterのクローンみたいなものをつくれるようになってきて、自信が出てきました。

そのときに、ずっと個人的にやってみたかった今のBerguideのアイデアが蘇ってきたんです。よし、やるなら今だ。失うものはないし、大企業で働く特権なんてどうでもいいと思って、アディダスを辞めちゃいました。

しばらくは貯金でやり繰りして、MVPをローンチさせてからお金を集めようと思っていました。

 

大学2年ぐらいのときから趣味で登山を始めたんですが、海外に来てからは自由な時間も増えたので、よく行っていたんです。

世界中のいろんな山に行きましたが、特に途上国の山はガイドを見つけるのが大変なんですよ。山の情報ってネット上に散乱しまくっていて、調べるためのコストがすごく高い。ボリビアのガイドなんかは、オンラインでブッキングすると現地で探すよりも2倍の値段がついています。ほとんどのマージンはアメリカやイギリスにオフィスがあるような会社に行っているんです。

そういう状況を知るようになり、ボリビアで登山したときは現地で5、6件のツアー会社に直接あたって、ガイドを見つけました。そのときに「プライベートで英語を話せるガイド」を予約したんですが、いざ登山となるとスペイン語しか話せないガイドが率いるグループツアーに放り込まれていました。希望とは違いましたが、会社の休暇の日程も決まっていて日程変更もできないので、とりあえず行きました。

低地から一気に高い場所に行ったので高山病にかかって、他の登山者よりもかなり遅れながら進んで行ったんですが、5000メートル地点でもうこれは無理だと思って引き返そうと思って。「あきらめる」とガイドに言ったら、「ノーノー」と。ガイドはガイドで、上まで行って仲間と話したかったみたいなんです。登って行くしかない状況に追い込まれましたが、5500メートルのハイキャンプで苦しんでいるところを他の登山者に見つけてもらって、彼にもたれかかるようにして降りて行きました。本当に危なかったんですよ。

そのあとにツアーオフィスに行ったら、よく分からない言い訳をされました。すると、そのオフィスにゲストブックがあって、ツアーに参加した登山者のコメントがいろいろな言語で書かれていて、8割ぐらいはネガティブなコメントでした。そのとき、これをオンライン上で事前に見ることができていたら、絶対に予約しなかったと思いました。

一方で、僕が登山にのめり込むようになったきっかけも、日本で良い登山ガイドに巡り会えたからでもあるんです。良いガイドさんもいれば、自分とは合わないガイドさんもいる。だから、もっとマッチングをうまくできる方法があったらいいのに、オンラインでそのプロセスを簡単にできるものがあればいいのに、とずっと思っていました。

 

SOURCE: http://www.recruit.jp/meet_recruit/2016/05/gl12.html

 

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